西船橋で改善実績多数の「アレーズ整骨院鍼灸院」

バイオメカニクスとは、身体の構造や運動を力学的に解析する学問です。私たちの体は、立っているとき、座っているとき、そして動いているとき、常に重力に対してバランスを取りながら骨・関節・筋肉・靭帯・内臓・結合組織などが協力して支えています。そのため、体の姿勢や動きによってかかる負荷の場所は変わります。

 

痛みや不調の原因を追求するバイオメカニクスアプローチ

痛みや不調には必ず原因があります。その原因を一つ一つ丁寧に分析し、最適なアプローチをしていくのがバイオメカニクスアプローチです。痛みが出ている場所をそのままマッサージして楽にするだけでは根本的な改善にはつながりません。例えば、腰痛があるときに腰の筋肉を直接マッサージしても、その痛みの原因が他の部位にある場合は効果が限定的です。痛みを感じる部分にアプローチするだけではなく、筋肉や関節、神経の動きを総合的に考慮して、根本的な原因を突き止め、それにアプローチすることが大切です。この手法は、負担が少なく、身体に優しいのも特徴です。

 

筋肉の構造と役割

筋肉は、身体を支えたり、関節を動かしたり、またエネルギー源である水分や糖分を蓄える役割も担っています。筋肉の構造を理解することで、どの部分に負荷がかかりやすいのかがわかります。

筋肉は筋繊維という細い繊維が束ねられ、筋膜に包まれています。筋繊維の長さは、筋肉の収縮状態や緊張状態によって変化し、その緊張度は神経のシステムによって調整されています。筋紡錘やゴルジ腱器官など、身体の受容器からの情報が中枢神経に伝わり、筋肉の緊張をコントロールしています。このように、筋肉の緊張は筋膜との関係も深いです。筋膜の拘縮や短縮があると、筋肉の緊張に影響を与え、動きに制限をもたらすことがあります。

 

筋肉の種類

筋肉は大きく分けて3つの種類に分けられます。

  1. 骨格筋
     自分の意志で動かせる筋肉で、例えば上腕二頭筋や腹筋が該当します。これらの筋肉は、身体を支えたり関節を動かしたりする役割があります。骨格筋は、持久力に優れた遅筋(ST繊維)と、速く力強く収縮するが疲れやすい速筋(FT繊維)に分かれます。最近では、これらの特性を兼ね備えた筋繊維(type3)もあると言われています。
  2. 平滑筋
     内臓や血管にある筋肉で、消化管の運動や血管の伸縮を担当しています。自分の意志で動かすことができないため、不随意筋と呼ばれます。
  3. 心筋
     心臓の筋肉で、一定のリズムで自動的に動き続けます。これも不随意筋です。

 

関節の構造と機能

関節は、骨同士をつなげる重要な部分であり、骨同士は軟骨によって滑らかに動くことができます。関節は関節包という袋で包まれており、その中には関節液があり、滑らかな動きをサポートします。膝に水が溜まる症状などは、この関節液が過剰に分泌されることが原因で起こることがあります。

また、関節には「スタビリティ(安定)」と「モビリティ(可動)」という役割があり、効率的に体を動かすためには、これらの役割がうまく連動しています。例えば、サッカー選手が地面としっかり接地して安定した動きをするためには、足裏で安定し、足首で動き、膝や股関節で更に固定と運動を繰り返すことが重要です。

 

腰椎とバイオメカニクス:腰痛の原因と対策

腰椎(腰の骨)は前弯(前に湾曲している)しており、特にL4・L5(腰椎4番目、5番目)に負担がかかりやすい部分です。腰椎の回旋(ひねり)はわずか5度しかなく、実は腰椎自体はあまり動かない部分です。しかし、腰椎が不安定になる原因は、実際には股関節や胸椎の動きの悪さから来ていることが多いのです。股関節や胸椎の動きが悪いと、代償的に腰椎を過剰に動かしてしまい、それが腰痛の原因となります。

 

腰痛予防と正しい姿勢

腰痛は、過度な前弯や後湾が原因で発症します。過前弯(腰椎が過度に前に曲がる)や反り腰は、長期的に続くとヘルニアや脊柱管狭窄症などを引き起こす可能性があります。また、反り腰や猫背などの姿勢の乱れは、日常的に無理な負担をかけていることが多いため、姿勢を意識して改善することが重要です。

腰痛の予防には、骨盤や股関節の柔軟性を高め、日々の動作での体の使い方を見直すことが大切です。また、筋肉の緊張をほぐすストレッチや、必要に応じて専門的な施術を受けることが有効です。

このように、身体のメカニズムを理解し、痛みの原因をしっかりと特定し、アプローチすることが健康の維持には非常に大切です。自身の体調に合わせたケアを行い、バイオメカニクスアプローチを活用することで、より健やかな身体を保つことができます。

 

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