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神経障害は、手足のしびれや筋力低下、反射の異常などを引き起こし、日常生活に大きな影響を与えることがあります。今回は、神経障害の評価と診断について、特に重要なポイントを解説します。

神経障害の評価で重要な検査とは?

神経障害を評価するためには、腱反射や感覚・運動のテストが重要です。
• 上腕二頭筋腱反射の更新
上腕二頭筋の腱反射が過剰に出る場合、C3C4領域の脊髄症が疑われます。
• 上腕三頭筋の軽反射の減弱
上腕三頭筋の軽反射が弱まっている場合、C5C6領域に障害がある可能性が高いです。
• 軽反射の特性
軽反射は特異度が高い(9割以上)ため、陽性なら神経障害の可能性が高いです。しかし、感度が低いため、陰性だからといって異常がないとは限らない点に注意が必要です。

しびれの範囲から障害部位を特定する

しびれの範囲をチェックすることで、どの神経が障害されているかを特定できます。
• デルマトームとミオトームの違い
デルマトームは皮膚の感覚領域、ミオトームは筋肉の運動領域を指します。
上肢のしびれは、デルマトームよりもミオトームの異常で判断することが重要です。
• 公約性神経障害とダブルクラッシュシンドローム
末梢神経障害は、実際の障害部位よりも近位(上位)に原因がある場合もあるため、ダブルクラッシュシンドローム(複数箇所での神経障害)の可能性も考慮する必要があります。

手根管症候群のチェックポイント

手根管症候群は、手のしびれや痛みを引き起こす最も頻度の高い神経障害です。

リスク要因
• 肥満・糖尿病・関節リウマチのある人
• 透析患者やアミロイドーシスのリスクがある人

症状の進行
• 寛解(改善)する人:27%
• 症状が変わらない人:57%
• 悪化する人:16%

頸椎症性神経根症の特徴とは?

頸椎の変性によって神経根が圧迫されることで、首や肩、腕の痛み・しびれが出現する疾患です。

特徴
• 40~60代に多い
• 発症しやすい部位はC7(60%)、C6(20%)、C5・C8(各10%)
• 首の変性は20代から始まるが、20代での発症はまれ(300例中1例)

鑑別すべき疾患
• 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
• パンコースト腫瘍(肺がんの一種)

しびれの原因は「神経の圧迫」と「血流不足」

神経の圧迫や血流障害により、酸素不足→ATP産生低下→神経細胞の機能不全が起こります。
特に、神経が8%以上伸ばされると血流が減少し、15%伸ばされると血流が完全に遮断されるため、姿勢やストレスによる神経への負担が重要なポイントになります。

神経障害を見極める評価の流れ
1. しびれや痛みの範囲を確認
2. 感覚障害の有無をチェック
3. デルマトーム・神経支配領域を特定
4. MMT(徒手筋力テスト)と腱反射の評価
5. チネル兆候や各種テストを実施

まとめ

神経障害の評価には、腱反射・しびれの範囲・神経の支配領域のチェックが欠かせません。特に、手根管症候群や頸椎症性神経根症は発症率が高いため、適切な評価を行うことで早期発見・治療につながります。

神経障害の診断には、一つの検査結果だけで判断せず、複数の評価を組み合わせることが重要です。しびれや痛みが気になる方は、専門家による診断を受けることをおすすめします。

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