左脇腹の痛みは、筋肉・筋膜の緊張や内臓の働きと深く関わっていることが多いとされています。「左の脇腹がズキズキする」「深呼吸すると左脇腹が痛い」「押すと痛む」など、症状はさまざまです。この記事では左脇腹の痛みの原因と、整骨院でも活用しているセルフケア・施術アプローチをわかりやすく解説します。ただし内臓疾患が疑われる場合は医療機関への受診をおすすめします。
左脇腹の痛みが起こる主な原因

「左脇腹だけが痛むのはなぜ?」と不安になる方も多いですよね。左脇腹には胃・脾臓・大腸などの臓器があるほか、肋骨まわりの筋肉や筋膜も集まっているので、さまざまな原因が考えられます。
筋肉・筋膜の緊張によるもの
左脇腹(左側の体側)には、腹斜筋(ふくしゃきん)・腰方形筋(ようほうけいきん)・肋間筋(ろっかんきん)などの筋肉が走っています。長時間の同じ姿勢・前かがみの作業・急なひねり動作などで、これらの筋肉に過剰な負担がかかると緊張やこりが生じ、左脇腹に痛みやつっぱり感が出やすくなるといわれています。整骨院でも左脇腹の痛みの多くはこの筋肉・筋膜由来であることが多い印象があります。
ランニングや運動中の「脇腹の痛み(スティッチ)」
走っているときに左脇腹が急に痛くなる症状は「スティッチ(脇腹痛)」と呼ばれており、横隔膜(おうかくまく)の痙攣(けいれん)や血流不足が原因のひとつとされています。食後すぐの運動や呼吸が浅い状態での運動で起こりやすいといわれています。走るペースを落としてゆっくり深呼吸することで改善しやすいとされています。
内臓・消化器系の影響
左脇腹には胃・脾臓・大腸(下行結腸・S状結腸)などが位置しており、これらの働きに問題が生じると左脇腹への痛みとして感じることがあるとされています。「食後に左脇腹が痛む」「便秘・下痢と同時に痛む」といった場合は消化器系の影響が考えられます。症状が続く場合は内科・消化器科への受診をおすすめします。
筋肉・筋膜が原因の左脇腹痛を詳しく解説

「病院で異常なしと言われたのに痛みが続く」という場合、筋肉や筋膜が原因になっていることがよくあります。整骨院の現場でも多いパターンです。
腹斜筋(ふくしゃきん)の緊張
腹斜筋(外腹斜筋・内腹斜筋)は体の側面を覆う筋肉で、体をひねる・横に曲げるときに使われます。デスクワークでの長時間の前傾姿勢や、左右どちらかに偏った姿勢を続けることで左側の腹斜筋が過緊張を起こし、脇腹のつっぱりや鋭い痛みが出やすくなるといわれています。
腰方形筋(ようほうけいきん)の関連痛
腰方形筋は腰の深部にある筋肉で、背骨と骨盤・肋骨をつなぐ役割を担っています。この筋肉が緊張・トリガーポイント(筋肉の硬いしこり)を形成すると、腰だけでなく脇腹・臀部・鼠径部(そけいぶ)にまで痛みが広がることがあるといわれています。「腰も左脇腹も両方痛い」という方はこの筋肉の関与が疑われることがあります。
肋間筋(ろっかんきん)の炎症
肋骨と肋骨の間にある肋間筋が炎症を起こすと、深呼吸・くしゃみ・体をひねる動作で左脇腹から背中にかけて鋭い痛みが出ることがあるとされています。「呼吸するたびに痛い」という場合は肋間筋の関与が考えられますが、胸膜炎など内臓疾患との鑑別が必要なため症状が強い場合は医療機関を受診されることをおすすめします。
自宅でできるセルフケアとストレッチ

「筋肉が原因と言われたけど、自分でできることはある?」という方へ。無理のない範囲でのストレッチが症状の改善につながることがあるといわれています。
体側ストレッチ(腹斜筋・肋間筋を伸ばす)
①立った状態で右腕を頭上に持ち上げます。②息を吐きながらゆっくり右側へ体を傾け、左脇腹が伸びるのを感じながら15〜30秒キープします。③ゆっくり戻して反対側も同様に行います。腹斜筋と肋間筋をやさしく伸ばすのに役立つといわれています。痛みが強いときは無理に行わないようにしましょう。
膝倒しストレッチ(腰方形筋・腹斜筋をほぐす)
①仰向けに寝て両膝を立てます。②両膝をそろえてゆっくり左右に倒し、腰〜脇腹が伸びるのを感じながら左右各15〜20秒キープします。腰方形筋・腹斜筋のこりをほぐすのに役立つとされており、腰痛を伴う左脇腹の痛みにも活用しやすいといわれています。
温める・深呼吸でリラックス
筋肉の緊張が原因の場合、患部を温めることで血流が改善し痛みが和らぎやすくなるとされています。入浴やホットタオルを活用しましょう。また緊張した状態では痛みを感じやすくなることがあるとされており、腹式呼吸でゆっくり深呼吸することで筋肉の緊張が緩みやすくなるといわれています。
整骨院での左脇腹の痛みへの施術アプローチ

「自分でケアしても改善しない」「繰り返し同じ場所が痛む」という場合は、整骨院でのアプローチが選択肢のひとつになります。
筋肉・筋膜へのアプローチ
整骨院では、腹斜筋・腰方形筋・肋間筋などの緊張を和らげるために、手技施術や筋膜リリースを行うことがあります。硬くなった筋肉をほぐし血流を改善することで、痛みが軽減しやすくなるとされています。施術経験から、姿勢の崩れや体の使い方のくせが脇腹の筋肉への負担につながっているケースが多い印象があります。
骨盤・胸郭(きょうかく)バランスの調整
骨盤の傾きや胸郭(肋骨まわり)の動きの制限があると、特定の筋肉に負担が集中しやすくなるとされています。整骨院では骨盤・背骨・胸郭の動きを確認し、必要に応じてバランスを整える施術を行うことがあります。体全体のアライメント(配列)が改善することで、脇腹への負担が軽減しやすくなることが期待されます。
姿勢・動作の改善アドバイス
左脇腹の痛みが繰り返す場合、日常の姿勢や動作のくせが根本原因になっていることが多いとされています。整骨院では施術とあわせて、デスクワーク中の座り方・荷物の持ち方・運動前後のケアなど、生活習慣へのアドバイスも行うことがあります。
左脇腹の痛みに関するよくある質問

Q. 左脇腹の痛みはすぐに病院に行くべきですか?
A. 「突然の激しい痛み」「発熱・吐き気・血便などの症状を伴う」「数日経っても改善しない」場合はすぐに内科・消化器科を受診されることをおすすめします。一方、運動後や姿勢のくせで繰り返す筋肉由来の痛みは整骨院へのご相談が適していることがあります。
Q. 深呼吸すると左脇腹が痛いのはなぜですか?
A. 肋間筋や腹斜筋の緊張・炎症が原因で、呼吸に伴う胸郭の動きで痛みが出やすくなることがあるとされています。ただし胸膜炎・肺炎なども同様の症状を起こすことがあるため、発熱や咳を伴う場合は医療機関を受診されることをおすすめします。
Q. 走ると左脇腹が痛くなるのはなぜですか?
A. 運動中の脇腹痛(スティッチ)は横隔膜の痙攣や血流不足が原因とされており、特に左側に出やすいといわれています。食後すぐの運動を避ける・走るペースを落として深呼吸する・腹筋を鍛えるなどの対策が有効なことがあるとされています。
Q. 左脇腹の痛みに整骨院は対応できますか?
A. 筋肉・筋膜・姿勢が原因の左脇腹の痛みは整骨院でのアプローチが有効なことがあるとされています。内臓疾患が疑われる場合は医療機関をご紹介することもありますので、まずはお気軽にご相談ください。







