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自律神経調整と迷走神経の関連性

近年、施術の現場では自律神経調整のための迷走神経アプローチが注目されています。

バランスを乱すことで心身の様々な不定愁訴の原因になる自律神経ですが、自律神経を整えるためにはどう対処したらよいのかよくわからないと感じる方は多いのではないでしょうか。

じつは自律神経の内75%~80%は、内臓を支配している迷走神経が占めているとされているのです。

そのため、自律神経調整では内臓マニピュレーションと併用して迷走神経の通り道である頸静脈孔のリリースを行うことが有効とされています。

その上で、特に自律神経の乱れが見られる方に対しては横隔神経のリリースを組み合わせることで、さらなる効果アップを試みています。

 

自律神経と迷走神経の関係性

 

 

自律神経は私たちの身体の様々な機能を調整しており、特にストレスや不安、睡眠不足などの影響を受けやすいのです。

自律神経は従来、「交感神経」と「副交感神経」の2つに分けられると考えるのが主流でした。

しかし、近年ではさらに細かく分類した3つの分け方「ポリヴェーガル理論」が提唱されているのをご存じでしょうか?

ポリヴェーガル理論の3つの自律神経
①交感神経
②腹側迷走神経
③背側迷走神経

この考え方では従来の副交感神経をさらに2つに分化しています。

そして既述の通り迷走神経とは主に内臓を支配している神経であり、腹側迷走神経は精神的安心感を保ち積極的に活動するのを助けてくれています。

一方、腹側迷走神経の緊張が極度に高まると身体が硬直し感情をシャットアウトするなど、防衛反応を起こさせるのです。

自律神経と迷走神経リリースの重要性

このように、迷走神経は自律神経の一部として内臓と脳をつなぐ役割を持ち、内臓の働きや情動に関わっています。

自律神経抑制を目的とした迷走神経のリリースには、迷走神経の通り道である首の頸静脈孔を介したアプローチが用い、緊張や硬直を和らげることで迷走神経の働きが促進することが期待できます。

自律神経と横隔神経リリースの重要性

自律神経調整において、横隔神経のリリースを意識することも重要な要素です。

全身を張り巡らされている末梢神経が興奮すると、身体に様々な痛みとして現れるだけでなく、さらに神経が接続している先の身体や内臓にも影響を及ぼしていってしまいます。

神経性の痛みや不調に対しては、神経の興奮を落ち着かせる「末梢神経マニピュレーション」を取り入れていきますが、大切なのは各神経がどんな器官や神経と接続するのかを理解してアプローチしていくことです。

末梢神経マニピュレーションは、ジャンピエール・バラルの提唱するアプローチ方法で、各神経と器官の接続を以下のように提唱しています。

【横隔神経と接続する器官】

主に横隔膜の動きを支配する横隔神経は斜角筋に巻きつくように存在し、そこから頸神経叢を介して次の器官と関わっています。
・胸郭内の器官
・心臓
・肺
・食道
・胸腺
・横隔膜下の器官
・胃
・脾臓
・肝臓および胆嚢
・結腸曲
・食道裂孔
・卵巣および卵管
・副腎

【腰神経叢と接続する器官】
・結腸の臍部位
・小腸
・腎臓
・泌尿器系
・生殖器系

ここから自律神経調整において注目するべきなのは、腎臓が腰神経叢に接続している一方で、副腎と副腎包は横隔神経を介して頸神経叢に接続しているということです。

このため、横隔神経へのマニピュレーションは、副腎の機能改善に影響を及ぼすと考えることができるのです。

横隔神経マニピュレーションと副腎の関係

副腎は腎臓のすぐ上にある小さな組織ですが、抗ストレスホルモンの分泌を司る重要な器官です。

施術においても、副腎へのアプローチはストレスや副腎疲労、自律神経の乱れに対する効果が期待されるため、横隔神経へのリリースは重要視されているのです。

バラルの理論では「横隔神経へのマニピュレーションが副腎に直接作用することは証明されていないが、副腎へ刺激を与えることは間違いないだろう」とされ、横隔神経へのアプローチから副腎の働きを間接的に高めることで、ストレス耐性を強化し自律神経を整えることが期待できるのです。

横隔神経と斜角筋へのアプローチ

横隔神経は首の斜角筋に巻きついているため、横隔神経に直接アプローチするだけでなく、斜角筋のリリースも施術の効果を高める手法です。

巻きつくように横隔神経が存在しているため、斜角筋が硬くなると横隔神経が圧迫されやすくなり、呼吸や内臓機能の調整に影響を及ぼすことが考えられます。

そのため、首回りの筋肉の緊張を和らげる施術を併用することで、より包括的なアプローチが可能になるのです。

横隔神経リリースとその効果

【頸静脈孔リリース】
頸静脈孔へのアプローチは迷走神経と横隔神経の通り道を整え、自律神経の働きを促進します。

【横隔神経リリース】
横隔神経を直接マニピュレーションすることはもちろん、斜角筋へのリリースを通じて間接的にアプローチします。
横隔神経を解放することで深い呼吸がしやすくなり、心肺機能の改善が期待できます。

【副腎へのアプローチ」
横隔神経を通じて副腎に間接的にアプローチし、ストレス耐性を高める効果が期待されます。

自律神経のバランスを整えるために

交感神経優位な状態から迷走神経とのバランスが整うことで、ストレスや不安への耐性が高まり、様々な不定愁訴を起こしている原因へアプローチすることができます。

一口に神経の興奮や自律神経の乱れと言っても、神経はさまざまな器官や神経へ接続していることから、必要なアプローチは多岐に渡ります。

原因のわからない身体の痛みや、不眠や頭痛、めまいといった自律神経性のお悩みを感じている方は、内臓や神経の調整によって状況が緩和することができるかもしれません。

気になる方や、詳しくお話を聞きたい方は、ぜひお気軽にアレーズ整骨院へご相談くださいね。

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