現代の日本社会では、仕事、人間関係、家族の問題、さらにはネガティブなニュースが日常的に私たちにストレスを与えています。その影響で「自律神経の乱れ」という言葉がよく聞かれるようになりました。自律神経は私たちの体調や健康に深く関わり、その乱れは心身にさまざまな不調を引き起こす原因となります。特にストレスが続くと自律神経の乱れが次第に身体的な症状も引き起こし始めます。症状がひどくなる前に気づき、対策をとることが重要です。
自律神経の乱れによる症状と影響
自律神経の乱れが引き起こす症状は心身に多岐にわたります。鬱や自律神経失調症だけでなく、癌や膠原病、自己免疫疾患、脳梗塞、心筋梗塞といった深刻な病気の原因となることもあります。また、アレルギー、過呼吸、不眠症、頭痛、肩こり、副腎疲労なども自律神経の乱れが関わっている場合が多いです。
特に注目すべきは、現代の子どもたちにも影響が広がっている点です。不登校や起立性調節障害、学習障害、多動、コミュニケーション障害といった問題が増加しており、以前はあまり聞かれなかった症例が急増しています。このような問題が続くと、生活全体の質が低下し、健康面にも大きな影響を与えます。
ストレスによる体調不良と腰痛
意外かもしれませんが、ストレスは腰痛や肩こりといった身体的な痛みを引き起こすことがあります。肉体的な原因だけでなく、メンタルの不調が身体に影響を与えるため、ストレスが続くとこれらの痛みが慢性化することもあります。
興味深い点として、肉体労働が多い民族や長距離を歩きながら狩猟を行うような生活をしている人々は、現代人のような腰痛に悩まされないという事実があります。これには、ストレスの影響や食事、運動方法、居住環境が大きく関与しているという見解もあります。
自律神経の役割と呼吸法
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分かれ、私たちの体のさまざまな機能を調整しています。交感神経は「活動的」な状態を作り出し、副交感神経は「リラックス」状態を促します。現代の生活では、交感神経が過剰に働きがちで、それが自律神経の乱れを引き起こします。リラックスしているときは副交感神経が優位になり、体が自然と休息モードに入ります。
現代人が最も必要としているのは、この副交感神経をうまく活性化させることです。「チルアウト」という言葉が流行っているのも、リラックスの大切さが再認識されていることからと考えることができるでしょう。副交感神経の活性化でおすすめの方法は夕日を浴びることです。自然の中で過ごすことで副交感神経が優位になり、心身がリラックスします。
呼吸と自律神経の関係
自律神経の乱れは呼吸の仕方にも大きな影響を与えます。交感神経が優位になると呼吸が浅くなり、横隔膜が硬直してしまいます。その結果、肋骨を広げて空気を取り込む形になり、体型にも影響を及ぼします。これが肋骨が広がる「リブフレア」と呼ばれる状態を引き起こし、寸胴な体型や猫背、首が短く見えるといった問題が生じることがあります。
呼吸を深くゆっくりと行うことは、副交感神経を活性化させるために非常に効果的です。深い呼吸によって、体内の酸素供給が改善され、リラックス状態が促進されます。
当院では、抹消神経マニュピレーション、鍼灸、頭蓋骨調整などを行い、改善に導きます。自律神経の乱れでお困りの方、西船橋で整骨院をお探しの方は、ぜひご相談ください。