西船橋で改善実績多数の「アレーズ整骨院鍼灸院」

血糖値変動と神経・運動制御 ― 臨床で見落とされやすい代謝背景の再整理

一般論としての血糖恒常性

血糖値は血中グルコース濃度を指し、全身のエネルギー供給を支える基盤的指標と考えられます。とくに脳は体全体のエネルギーの20〜30%を消費すると言われており、血糖の安定性は神経機能の維持と密接に関係しています。

通常、空腹時血糖は80〜100mg/dL程度、食後約50分で120〜140mg/dL前後まで上昇し、その後緩徐に下降するとされます。この範囲内で推移することが恒常性維持の前提になります。

また、血糖値の維持には肝グリコーゲン分解、筋グリコーゲン消費、さらに糖新生が関与します。グルカゴン、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなどのホルモンが状況に応じて分泌されることで、血糖は調整されると考えられます。


臨床で感じる違和感 

しかし臨床では、筋力評価上は大きな低下が見られないにもかかわらず、

  • 持久性が極端に低い

  • 遠心性制御が破綻しやすい

  • 施術直後は安定するが再発が早い

  • 夜間覚醒や情緒不安定を伴う

といったケースが見られます。

一般的には「筋力不足」や「運動量不足」で整理されがちですが、それだけでは説明しきれない印象を受ける場面があります。

ここで着目したいのが、血糖変動と自律神経の関与です。


低血糖と交感神経優位の持続

低血糖が生じると、交感神経が優位になり、アドレナリン分泌が促進されます。その結果、肝グリコーゲン分解が起こり血糖が補正されます。

これは生理的反応ですが、問題はこれが反復するケースです。

機能性低血糖では、糖質摂取後の急激な血糖上昇と、それに続くインスリン過剰分泌による急降下が繰り返されると考えられます。臨床では、午後の集中力低下や施術中の疲労感の訴えが強い症例で、このようなパターンが疑われることがあります。

交感神経優位が持続すると、消化吸収が低下し、腸内血流が減少します。これにより栄養吸収効率が落ち、さらに血糖が不安定になるという負のループが形成される可能性があります。


糖新生と筋分解 ― 遠心性制御への影響

糖新生はアミノ酸(アラニン、グルタミンなど)を基質として肝臓で行われる代謝経路です。グリコーゲンが枯渇した際に重要な補助機構となります。

講義中の「糖新生が起こるようにコルチゾールが出ている」という発言は、ストレス環境下での代謝シフトを示唆していると考えられます。

慢性的なストレス下ではコルチゾール分泌が持続し、筋タンパク分解が進行する可能性があります。これが遠心性制御の破綻と関連しているケースも臨床では見られます。

遠心性収縮はエネルギー効率が高い反面、神経制御依存性が強いと言われています。血糖不安定により中枢の出力調整が乱れると、求心性入力の統合が不十分となり、ブレーキ機構が弱くなる印象があります。

単純な筋力低下ではなく、「エネルギー供給と神経制御のミスマッチ」が改善を難しくしている可能性があると考えられます。


睡眠・夜間低血糖と回復不全

夜間2〜3時に覚醒するケースでは、夜間低血糖の関与が疑われることがあります。低血糖により交感神経が刺激され、覚醒反応が起こると考えられます。

成長ホルモンは深睡眠中に分泌され、組織修復と代謝調整に関与します。睡眠の質が低下すると、この分泌が減少し、回復力が落ちる可能性があります。

その結果、施術後の再発が早い、炎症が長引くといったケースにつながることも臨床では見られます。


腸内環境・肝機能と慢性症状

低血糖が続くと腸内血流が低下し、腸内細菌バランスが崩れると言われています。グルタミンは腸上皮の修復に利用されますが、糖新生で消費される可能性も指摘されています。

また、肝機能が低下すると糖新生が円滑に行われず、血糖維持が困難になります。アルコール摂取は肝臓での代謝を優先させるため、低血糖を引き起こすことがあると考えられます。

臨床では、慢性腰痛や生理痛がなかなか改善しない症例において、単なる局所問題ではなく、血糖変動や自律神経の緊張が背景に存在するケースが見られます。


まとめ ― なぜ改善しにくいのか

血糖値は単なる数値ではなく、

  • 神経出力

  • 自律神経バランス

  • 遠心性制御

  • ホルモン分泌

  • 腸内環境

  • 肝代謝

と多層的に関与する基盤要素と考えられます。

症状が改善しにくいケースでは、筋力不足という単純な結論ではなく、「代謝的不安定性による神経制御の破綻」という視点が必要になる可能性があります。

一般論としては局所の再教育で改善が期待できますが、例外的に血糖変動が強い症例では、その基盤を整えなければ再発を繰り返す印象があります。

代謝と神経制御を統合して考えることが、慢性症状へのアプローチの一助になると考えられます。


〈出典明示文〉
本記事は、西船橋にあるアレーズ整骨院鍼灸院での臨床経験をもとに、
神経・運動制御の観点から整理した内容です。
症状や経過には個人差があるため、一つの考え方として参考にされています。

 
 
 
 
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